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人々と美術館をつなぐ架け橋となることを目指す展覧会シリーズ「アートの風」。第8回目となる2018年は、柿渋塗りの「柿渋座」。みんなで坂本善三美術館の壁に柿渋を塗ります。

柿渋(かきしぶ)は、渋柿(しぶがき)の汁を発酵させた天然塗料。昔は家々で手作りし、防虫・防腐のために布や紙、木材に塗っていたそうです。実は明治5年築の当館本館の壁にも柿渋が塗られています。ちょっと調べてみると、どうやら柿渋の作り方はとてもシンプル。じゃあやってみるか!ということで、柿渋を作って塗るチームを作ることにしました。

今年のゲストアーティストである建築家の「たねもしかけも」さんは、それを「柿渋座」と名付けました。「座」には、「みんなが集まる楽しい場」という意味が込められています。「たねもしかけも」さんはこう考えます。建築とは、建物を建てることだけではなく、建物とともにある暮らしまで含めて建築なんだと。自分の暮らしに合わせて建物に少しずつ手を加えていくうちに、建物にはその家の暮らしぶりが現れ、それが集まって町の風景が生まれ、やがてそこに暮らす人々の心の原風景になっていく。それが建築の力なんじゃないかと。そう思って世の中を見ると、すべての人々のなにげない日常が、かけがえのない愛しいものとして迫ってきます。

建築をきっかけに、「柿渋」を作ったり染めたり塗ったり。衣食住にまつわる様々な出来事が巻き起こるのが「柿渋座」。あなたのご参加、お待ちしています。