柿渋作り 八女遠征編

八女で柿渋を製造販売されている中尾さんの柿渋仕込みを柿渋座でお手伝いしてきました。中尾さんは以前にも柿渋についてお話を伺ったり、柿渋を分けて頂いたりと大変お世話になっている柿渋作りの「師匠」です。今回は急な呼びかけに集まっていただいたメンバ-総勢7名+柴犬1匹での参加でした。

八女立花にある中尾さんの渋柿畑には柿渋用に渋みを強く改良された通称「ニエ渋」と呼ばれる渋柿が20本ほど植えてあります。ニエ渋はピンポン玉ほどの小さくまん丸な実で、熟れても渋いそうです。毎年お盆に帰省にされる娘さん夫妻と協力して収穫をされます。収穫の目安は仕込み樽の容量に合わせて、上限コンテナ10箱。一日以上かかる大仕事です。前日に師匠が切り落とした大枝から鈴なりの実を採取します。作業が進むにつれ皆黙々と採取する、このそれぞれが夢中になっていく時間が好きです。今回は人数も多かったため午前中には収穫完了しました。

採取した勢いで実も潰そうかということになり、師匠の先代が製作したというお手製圧搾機の登場。渋は鉄分と触れると黒く変色することから、圧搾する部分は石で作られていました。コンセントを差し込むとガシ-ン ガシ-ン ガタゴト ガタゴトとリズムよく歯車が回り出します。渋柿の実を上から投入するときれいに潰れて下から出てきます。実を投入する、潰れた実を仕込み樽に移すの流れ作業で、コンテナ10箱分を一時間ほどで潰してしまいました。早い早い。

仕込み樽が満タンになったところで、残りはもらっていいよと師匠のお言葉を頂きます。そこは柿渋座、ちゃっかりマイ樽を持ってきており有難く頂くことに。師匠も仕込みが早く終わって良かったよと喜んで頂けた様子でした。長年培ってこられた師匠の仕事を拝見し、細かな疑問点にも丁寧に答えて頂き、とても実りなる一日となりました。ありがとうございました。

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渋柿畑目指して進む柿渋座メンバー
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中尾さんの渋柿畑
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中尾さんの渋柿 通称ニエ渋
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渋柿採取状況
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渋柿採取状況
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目標のコンテナ10箱採取達成
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先代が製作した圧搾機
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圧搾部は石で作られている
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圧搾機スイッチオン!
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瞬く間に潰された渋柿が落ちてくる
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潰れた渋柿を仕込み樽に移す
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潰れた渋柿を去年の二番渋で漬け込む
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中尾ファミリ-(右)と柿渋座メンバ-(左)
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中尾さん宅に貼られた柿渋座ポスタ-発見!嬉しい!!

 

 

今年も柿渋仕込みました

第三回「柿渋座」柿渋作りを開催しました。今回は残暑が続くなか延べ50名超の柿渋座メンバ-のみなさんに参加頂き、午前中に渋柿採取、午後に仕込みの作業を行い、無事今年の柿渋を仕込むことが出来ました。

今年、小国町内は渋柿の実なりが少ないようで、充分な収穫が出来るか不安もありました。「野良柿募集」について町内放送でお知らせをしたり、広報おぐにで呼びかけたり、坂本善三美術館に縁のある方々にお声がけしたところ、複数の情報提供を頂けました。事前に現地を確認し、実のなり具合・収穫しやすさ・駐車場の確保などを勘案して「北里」と「寺尾野」の二ヵ所で採取することにしました。その他にも情報提供頂いた渋柿については、活動の前日に事前採取させて頂き、コンテナ1箱弱の収穫となりました。

「北里」の渋柿の木は、北里柴三郎記念館に植えられた二本と、北里保育園隣の一本。どちらも低めの木なので、親子や女性を中心にチ-ムを組んで採取しました。北里保育園隣の渋柿は平べったく四角い甘柿に似た実でした。「寺尾野」の渋柿の木は、秘湯ファンにも人気な寺尾野温泉の隣に生えた背の高い大きな一本。こちらは自称体力に自信のあるメンバ-で採取しました。用意した柿取り棒を使って枝ごとポキンと折っては収穫していきます。通称ガラガラ柿と呼ばれる小ぶりで細長い実でした。2チ-ム合わせてコンテナ1箱強の収穫となりました。

お昼は眺めの良いところでお弁当を食べる、町内の食堂やカフェでランチする、温泉で汗を流すなどなど楽しみ方は自由。若干ゆるく集まるチ-ム、これが柿渋座のモット-です。

午後からは坂本善三美術館の裏庭で柿渋の仕込み作業です。まず、水で渋柿の表面をザっと洗います。今回は作業に余裕があった為、ヘタも手で取れるものは取りました。その後は、ナイロン袋に渋柿を数個入れて木槌で叩き潰します。石張り等の硬い床の上で叩くと上手くいきました。その間に手の空いたメンバ-と、美術館から徒歩数分にある湧水「蓬莱命水」を汲んで来ました。潰れた渋柿を湧水に漬け込んだところで今回の作業は完了しました。このあと三日三晩浸け置きして、ザルで濾した液体を樽に入れて貯蔵という流れになります。こちらはまた後日ご報告いたします。

柿渋作りの方法はとてもシンプルですが、渋柿の種類や潰し方、潰した実を浸け置く時間などに様々な違いがあるようです。年に一度の柿渋作りです。毎年色々と試してみるのも楽しいと思います。是非ご近所の野良柿を探して家庭用の柿渋を作ってみてはいかがでしょうか?

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作業工程の図解
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柿取り棒の先端
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事前採取した大きな渋柿

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事前採取した渋柿
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事前採取した収穫物
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北里チ-ムの採取状況
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北里保育園隣の渋柿 平ぺったく四角に近い

 

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寺尾野チ-ムの採取地 秘湯の近くの大木
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寺尾野チ-ムの採取状況
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寺尾野チ-ムのみなさん

 

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2チ-ムの全収穫物

 

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午後の作業風景
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収穫した渋柿を洗う 小国中学校美術部のみなさん
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収穫した渋柿を洗う 親子での作業
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木槌で渋柿を叩きつぶす
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叩きつぶす
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叩く叩く
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蓬莱命水を汲ませて頂く
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蓬莱命水を運ぶ
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叩き潰した渋柿を蓬莱命水に漬け込む
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漬け込んだ渋柿
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漬け込み作業完了

去年の柿渋作りのふりかえり

柿渋座の活動、実は一年前から始まっていました。昨夏、坂本善三美術館スタッフのみなさんと「柿渋」を自分たちで作って仕込んでいたのでした。

「柿渋作り」はお盆の限られた期間しか適しません。というのも渋柿の中に含まれている渋み成分タンニンが、その時期の未熟な果実に一番多く含まれているからです。手帳のメモによると去年は8月24日に仕込んでいます。去年は割と豊作だった為、大きな一本と、小さな三本の渋柿の木からコンテナ一箱ほど採取できました。

水洗いしてステンレスの包丁でヘタを取り、さいの目状に小さく切ったあと、水を加えながらミキサ-で粉砕しました。今振り返るとこの時加えた水に問題があったのかもしれません。というのも水道の水をそのまま使用したため塩素などが含まれており、本来であれば湧き水など天然の水を使うべきだったのです。ちょっとしたことですがその後の熟成に大きな違いが出てくるようです。

潰した渋柿の果実を水に浸け置き三日三晩、タンニンが水に充分溶け込んだ頃に布で絞り、その絞り汁を樽などの容器に入れて「一番渋」の仕込み完了です。残った搾りかすも水に浸けて「二番渋」の仕込みとなります。二番渋は翌年の仕込み用の水分として利用できます。涼しい場所で寝かせた一番渋は一年も経てば熟成が進み、赤みを帯びて甘酸っぱい匂いの柿渋になります。

というのが一連の工程になります。柿渋づくりはとてもシンプルなのですが、お盆に仕込む、水道水を使わない、鉄の道具を使わないといった最低限のル-ルがあります。これさえ守ればきっといい柿渋ができるはずです。

今年の柿渋作りはミキサ-を使わず、木槌で叩いて潰してみようと思います。きっとその方が楽しくなる気がします。水は坂本善三美術館から徒歩圏内の蓬莱命水という湧き水を使います。きっといい柿渋が出来る気がします。是非みなさんご一緒に柿渋作りを体験しましょう。


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日時:2018年8月11日(土) 午前10時から午後3時まで
会場:坂本善三美術館
持ってくるもの:弁当、水筒、軍手、作業着

・晴天が続きます。来場の際は各自熱中症対策をお願いします。
・昼食の準備を各自でお願いします。町内の飲食店もご紹介できます。
・マイ木槌をお持ちの方はご持参ください。
・今年は渋柿の実なりがあまり良くありません。
もし近所に放置されている渋柿があれば、前日採取してご持参頂けると助かります。

 

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去年の柿渋作りメモ
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採取した渋柿 通称ガラガラ柿
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渋柿 タテ4cm
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渋柿 ヨコ3cm
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ヘタを包丁で取る
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サイコロ状に小さく切ってミキサ-にかける
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ミキサ-で潰したところ 3日後に絞って完成

 

ベンガラ柿渋塗りしました

柿渋座のメイン活動であります外壁のベンガラ柿渋塗りをしました。今回は約30名の柿渋座メンバ-にお集まりいただきました。

猛暑に備えて柿渋座のぼりと寒冷紗で日除けを設けたのですが、その姿は戦国時代の合戦本陣さながらの様相。坂本善三美術館の景観と調和するように、素直な選択をすると江戸時代にタイムスリップするんですね。建物の持つ力は時空を超えます。

ベンガラ柿渋については、前回の稿(ベンガラ柿渋塗り考)をご覧いただくとして、早速外壁塗りに取りかかります。今回の作業では柿渋座心得として「一人一人が作品作り」を掲げました。誰かと競うわけでもなく、誰かにやらされるわけでもなく、自分自身と向き合って集中して一つの作品として仕上げていくこと。そうして町の美術館として長い間多くの人の目に触れ続ける公開作品を作りましょうよと。これは公共の建築物ではなかなかない貴重な機会なのです。

いざ作業に取り掛かるとみなさん夢中で取り組まれてました。玄関周りを担当された方が「玄関は光栄だから特に綺麗にしたい」と張り切ってあったことや、彫刻の細かな部分を「ここも塗って綺麗にしたい」と進んで仕上げて頂いたこと、その他にもいくつもの素敵なシ-ンがありました。ほんとうに嬉しいことに柿渋座は着々と自主性のあるチ-ムに育っています。

同時進行で、ベンガラの焼成実演をして黄土が赤褐色に変色していく様子を体験したり、おまけ企画で柿渋染めを体験しました。休憩多めに会話も楽しんであっという間の3時間の活動でした。今回は一番目立つ美術館本館の正面縁側周辺をベンガラ柿渋塗りしました。次回は柿渋の原液を上塗りして仕上げる予定です。

暑い中ご参加いただいたメンバ-の皆さまありがとうございました。みなさんの手で綺麗な姿に仕上がり建物も喜んでいます。外壁塗りは継続して新たな局面も向かえます。興味のある方はぜひ次回ご参加ください。どうぞ柿渋座をよろしくお願いします。

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作業工程の図解
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作業手順と心得えをお伝えするオ-プニングレクチャ-

 

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ベンガラ柿渋調合場
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ベンガラ柿渋塗り風景
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ベンガラ柿渋塗り風景
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細かな細工のある部分は入念に
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玄関周りは丁寧に
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親子の共同作業も
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夫婦の共同作業も
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ムラなく塗られた外壁
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丁寧に塗上げられた木鼻
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ベンガラの焼成実演
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焼成すると赤褐色に変色する
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柿渋染め体験コ-ナ-
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ベンガラ柿渋塗り完成
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今回お集まりいただいた柿渋座のみなさん 充実した表情です

 

 

ベンガラ柿渋塗り考

いよいよ柿渋座の本丸であります「柿渋塗り」が始まります。そもそもなぜ柿渋塗りなのか、どうやるのか、結果得られる効果について考えてみようと思います。

1.なぜ柿渋か?
まずは、坂本善三美術館の建設当時の資料を調べてみることに。作品として掲載されている住宅建築1995年10月号で外壁板壁の仕上げを見てみると、「クメゾ-拭取り」と記述されていました。クメゾ-とはなにか。調べてみると幻の伝統塗料「久米蔵」なるものを意味しているようです。「久米蔵」は自然素材のみを原料とした植物油を一切使わない完全水性塗料であり、着色塗り+仕上げ塗り(柿渋)という工程を踏みます。現在の板壁に残っている塗料の具合(触ると手に色粉が付着する)や、ベンガラ柿渋の経験者へのヒアリングなどから勘案して、当館に塗られているのは「ベンガラ柿渋塗り」であろうという結論に至りました。

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「クメゾ-拭取り」仕上げの記述 「住宅建築1995年10月号」より
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開館当時の写真 黒味の強い茶色で塗られている
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開館当時のアップ写真 黒味の強い茶色で塗られている

2.ベンガラ柿渋塗りの準備
そこで今回は柿渋にベンガラを混ぜて塗る計画としました。
用意するのは、柿渋・ベンガラ・墨汁(本来は松煙ですが希少で高価なので代用)です。

着色の肝となるベンガラは、あらかじめ原料の黄土を土鍋で焼いて作りました。(柿渋座では七輪を使ったベンガラ作りも体験して頂く予定です。)出来たベンガラをふるいにかけて、残ったダマは乳鉢またはすりこぎで潰します。ベンガラだけでは赤茶色なので、今回は建設当初のイメ-ジに近づかせるため、墨汁を使って黒味を加えていきます。原料自体に個体差があり、配合を数値化しにくいことから、色調合は絶対的な冴えわたる勘を信じて行いました。実際それしかない。。ベンガラと墨汁を混ぜて作った「色種」に、柿渋を混ぜると「ベンガラ柿渋」の出来上がりです。

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右から、柿渋(昨年我々が作ったもの)・ベンガラ・墨汁
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右が黄土、左が焼いて出来たベンガラ
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乳鉢でベンガラのダマをつぶします
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ベンガラに柿渋を少々入れて混ぜたところに墨汁を投入
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着色の肝となる色種

3.ベンガラ柿渋を塗ってみる
外壁面を空雑巾でこすって、手に付着する粉成分を拭き取ります。
マスキングテ-プとビニ-ルでばっちり養生したらいよいよ外壁に塗っていきます。ベンガラが沈殿しやすいのでこまめにかき混ぜながら木目に沿って刷毛で塗ります。細工の細かい部分は雑巾で摺りこんでも良いです。塗ってしばらくしたら、ムラやダマが目立たなくなるように雑巾で摺りこむように拭きます。しっかり乾燥したらもう一度塗って拭き取ります。仕上がり具合を見て2回塗りまたは3回塗りとします。これで着色工程は終わりです。

続いて仕上げの柿渋塗りです。着色したベンガラはそのままでは雨風で落ちやすいため、柿渋で表面に薄いコ-ティング膜を張る必要があります。我々が去年作った柿渋も不完全な品ではありますが、しっかりと強い膜を張っています!よし、使える!

数日すると色が濃く安定してきました。ベンガラ柿渋を塗ることで、着色による美観向上、柿渋の膜による耐水性の効果があることが確認できました。他にも防腐性や除菌効果などあるようですので期待して継続観察したいと思います。

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試しに塗る展示棟北側の外壁 柿渋座のポスタ-そのまんま

4.おまけ
ここまで読んで頂いたあなたに柿渋座秘伝の裏技をお伝えします。
ベンガラ柿渋は原料の準備から塗装拭取りまで意外と手間がかかります。そこで編み出したのが「墨汁柿渋塗り」工法。柿渋に墨汁を混ぜて塗るというもの。着色と造膜効果があります。改善すべきは、墨汁が分離するので、アルコ-ルを少々混ぜると良いのではないかという点です。今後も研究の余地ありです。

足場を作っています

今回、外壁ベンガラ柿渋塗りの為に柿渋座オリジナル足場を製作しています。

素材に何を用いるか。
これはモノを作るうえでとても大切なことです。
どれくらいの強さが求められるか。長い年月に耐え得るか。容易に扱い易い架構であるか。そして美しく普遍性の備わった形態であるか。そんな事を考えて素材を選択します。

私は「三匹の子ぶた」の絵本が大好きです。子ぶた達はそれぞれ、ワラ・枝・レンガを用いて小屋を作りオオカミに備えます。絵本ではレンガで作った頑丈な小屋だけがオオカミから難を逃れます。それは一見、レンガが一番優れているかのように思えます。しかし、オオカミがいない土地に作る場合はどうでしょう。ワラの家のほうが涼しくて快適かもしれませんし、枝の家のほうが一人で作れて良いかもしれません。ではなぜ、子ぶた達はそれぞれに違った素材を選択したのでしょうか。絵本にはこう書いてあります。「そこにあったから」。土地に順応して使われる素材は変わります。それはその地における最適解である事も多いのです。

前置きが長くなりましたが、今回使用する部材は坂本善三美術館のある小国町の杉材にしました。一般的に間柱として流通している90mm×30mmのみを使用します。最小限の手数で加工・組立てし、多様な用途に使えるように考案しました。正三角形で構成する大小の梯子を基本ユニットに、高低差のある縁側をまたぐ足場、高い足場、低い足場、テーブル、そして柿渋貯蔵庫と変幻自在に使用する予定です。

現在、試作品1号が完成しました。改善や発展のアイデアを探りながら、これから2号、3号を製作していきます。坂本善三美術館の一角で公開製作となりますので、近隣で興味関心のある方はぜひいらしてください。ご指導、愛のムチ、冷やかし、冷やもの差入れなんでも歓迎です。すべては柿渋座の充実に繋がります。まいどありがとうございます。


足場公開製作

日時:2018年7月14日 午前9時頃から夕方まで
現場:坂本善三美術館のどこか
作業員:たねもしかけも
※晴天が続きます。来場の際は各自熱中症対策をお願いします。
猫の手もお借りしたいのでそこのところ宜しく御願いします。

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基本ユニット構成部材の1/10模型
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試作足場1号 組立て状況
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試作足場1号 完成イメージ

柿渋座はじまりました

柿渋座の第一回目開催しました。

今回は、今後の柿渋座活動でユニフォームとして使えるようにメンバーの私服を柿渋で染めました。

今回メンバーとしてお集まり頂いたのは町内外から総勢約70名の方々。なんと二時間半かけて来られた方もいらっしゃいます。もうみなさん柿渋に対する関心と愛情が溢れ出ています。ありがたいことです。

初めて柿渋という言葉を耳にした方や、子供のころ親が漁網を柿渋に浸けていた記憶がある方、柿渋を飲んだことがある方など、柿渋との関わりも様々。年齢・性別も様々。生徒さんも赤ちゃんもいます。柿渋という共通項で集まる多様性のある場所、それが柿渋座です。そう願っていたらそうなりました。ほんとうにありがたいことです。

はじめに柿渋座の趣旨として「共同体作業の現代的価値を再提示する展覧会」であることをお伝えしました。これは柿渋座が単にモノづくり教室やボランティア活動だけではなく、近年失われつつある「結」のような共同体作業に取り組むことで、現代社会に対して価値観を揺さぶる可能性を秘めた表現活動なんですよという事です。もちろんメンバーは作業に没頭して、ああ今日も楽しかったと豊かな気持ちになる、それが基本です。しかしその光景が第三者の鑑賞する眼差しに出会った時、心動くものがあるのではなかろうかという事です。

続いて、「たねもしかけも」の意味について説明しました。建築には、即物的なモノとしての「たね」の美しさと、物語や仕組みといった「しかけ」の豊かさの両方が必要です。現代の建設システムではなかなか我々素人が「しかけ」に関わる機会が生まれにくいのですが、柿渋座では「しかけ」の当事者として主体的に取り組んで頂くことで、成果としての「たね」を実らせるきっかけになることを期待しています。

以上の熱き想いをお伝えしたのち、お待ちかねの柿渋染めをスタート。柿渋座では出来るだけ多くの工程をメンバー自ら作業して頂き、深い理解と自主性を育むことが出来るようにしています。ありがたいことに協力的な方が多く、なんともスムーズに進行して、時間いっぱいまでみなさん作業を愉しんで頂きました。

今回、柿渋染めに参加できなかった方も、次回以降の活動の際に随時染めて頂けるよう対応したいと思ってます。可能な回に可能な分だけ是非ご参加ください。柿渋座をどうぞよろしくお願いします。


▷次回: 外壁を柿渋で塗ろう

とき   2018年7月22日(日) 13:00-16:00
ところ  坂本善三美術館
もちもの 柿渋ユニフォーム、軍手、飲み物
参加費無料、定員無し、要予約
※予約・問い合わせ 坂本善三美術館 0967-46-5732

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作業工程とコツの図解
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柿渋染めエリア
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みんなで組み立てた竹物干しエリア
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それぞれの作業を持ち回りで体験します
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柿渋座のぼりの刷毛染めエリア
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柿渋座メンバーで記念撮影 キラキラです